こんにちは。

遠くに鳥海山の残雪も残り少なくなり、里には花が咲き緑が目に眩しく飛び込んできます。

自然の命のたくましさを感じる気持ちの良い季節ですね。

春の訪れとともに、片づけに関するお問い合わせやご質問が増えてきました。

暖かくなって窓を開け放って気持ちよく掃除ができるようになると、片づけたい気持ちも膨らんでくるのかも知れません。

片づけコンサルティングの依頼も入ってきています。

・モノが増えすぎて何から始めたらよいのか分からなくなってしまった…。

・普段よく使う場所がモノで溢れてしまいとても生活しづらい…。

・モノが増えすぎたせいで掃除が行き届かない。衛生状態が心配だしこの環境に身を置いていることが辛い。

など、現実的な問題として生活することが非常に不便・不快になってしまった場合は、決断できたタイミングで誰かにSОSを出した方が良いかも知れません。

勇気のいることですが、生活空間がリセットできると生きる気力や本来の快活さが復活することも多いのです。




リライズでは、「心と住環境はつながっている」という考えから次のような想いをお持ちの方からもお話を伺っています。

・片づけたい気持ちはあるけれど、どうせできないんじゃないかと思う。

・散らかった家にいるのがイヤだし、散らかしている自分もイヤ。

・休日は家から逃げ出したい。出かけたり買い物をしたりすると気が晴れるけれど一時的。

モノが増える原因はお一人お一人違いますし、減らすためのプロセス&考え方も全員違うと感じています。

リライズでは、クライアントが安心して整理に取り組み、いずれは自信をもって一人で片づけを進められるように、クライアントの想いを聴きながら一緒に作業を進めています。

誰かの援護が必要なタイミングと感じたらリライズにお声がけください。



「片づける」とは…

さて。私の片づけ講座(初級編)は、片づけに関する言葉の定義をお伝えするところから始まります。

なぜなら、私が“片づけられない女性”だったときに一生懸命取り組んでいたのは「収納」だったからです。

収納ばかり熱心に頑張っても、モノを持ち過ぎている人にとっては「糠に釘を打つ」「暖簾に腕押し」の状態。

なんの効力もないんです。

そもそも「片づけとは、定位置(しまってあるモノの住所)が決まったアイテムを使うために持ち出し、使った後に『元の定位置に戻す』だけのことを言うのです。


初めて片づけについて学びに行ったとき、講師の先生に「片づけってなにをどうすることだと思いますか??」と質問されました。

「キレイにすることです!!」と答えていた私は、仕事が休みの週末は家の中を“キレイにすること”に時間と手間を惜しみませんでした。


でも、片づくための正しいやり方を知らなかったので“キレイにするための時間と手間”は徒労に終わり、週初めにはすでに散らかった部屋を見てはうんざりしていたんです。



片づくためには、使っているモノ(必要なモノ)と使っていないモノ(不要なモノ)が混じった状態であることから抜け出す必要があります。

また、ジャンルの異なるアイテムが入り乱れていない状態で区別されて収められているとすぐに取り出せて使い勝手がぐんとよくなります。

デスク周りには今デスクで使うモノを収納、テレビの周りには今テレビで使うモノを収納、キッチンには今キッチンで使うモノを収納…という具合です。

「今」がポイントですね。


以前の私は、ジャンルの異なるアイテムを区別して収納することには意識していたようですが…自覚しておらずたまたま笑…、“かつて”必要だったモノと“今”必要なモノがひとつの収納スペースに混在していたので、モノの総量が多くて見つけにくく取り出しにくい状態でした。

取り出しにくいということは仕舞いにくいことでもあるので、ついつい元の場所に戻すことが億劫になって出しっぱなし…片づけても片づけても簡単に散らかった空間に逆戻りしてしまっていたのはそんな理由があったからです。

今では使う場所に使うモノだけが収納されている状態ですので、少し散らかってもすぐに片づけ元の状態に戻すことができています。

片づくための第一歩

では「片づける(元の位置に戻すこと)」がうまくいくようにするには何から始めたら良いのでしょうか。


片づけるためには、そのモノを片づけるための「元の位置」が分からないと片づけられません。

ということは、「元の位置」つまり「モノの住所」が決められれば片づくのです。

「モノの住所」を決めるところが整理収納のゴールになります。




この「モノの住所」を決めるまでの長い旅路(…慣れてしまえばそんなに長くないです笑)、正しい順番を知っていてそのステップを踏んでいくことが成功の近道になります。

私は正しい順番を知らなかったために、ひたすら収納に凝り“キレイにすること”にこだわって逆に片づかない部屋づくりに手間ひま時間をかけてしまっていたのでした。

「モノの住所」を決めるために一番最初にすることは、まず「なんのために片づけようとしているの??」を考えてみることです。

これからどうしよう??という話を始める時、“どんな行動をするか”を真っ先に考えてしまうことが多いのではないでしょうか??

例えば、「夏までに痩せたい!!」という願いがあったとして、「7月までに3kg体重を減らす」という目標を立てたとしたら、次に考えるのは「ご飯やパン、パスタなどを食べない」という具体的な行動ですよね。

理由は糖質制限が体重を落とすために有効だから、という行動の根拠もあります。


でも、「なんのために夏までに痩せたいのか」一番最初に考えると良いのはその目的を明らかにすることです。


彼氏と彼女と海に行く予定があるから…とか、ステキにノースリーブのシャツを着こなしたいから…とか、健康診断で要注意と警告があったから(私たち中高年のみなさん笑!!)とか…。


目的(目標)がハッキリしていると、その目的に近づくためですから俄然ヤル気も出てきます。

「7月までに3kg体重を減らす」よりも「海に行くときカッコよく水着が着たい」の方が本質的な願いであることが分かりますね。
片づけも同じで「テーブルの上に何も置かないようにキレイにする」よりも「食事の時すぐに食卓としてセッティングしたい」という願いを想いながら片づけた方がモチベーションが上がります。


「テーブルの上に何も置かないようにキレイにする」ことが目的そのもののように感じてしまうと、途端に片づけは武者修行のようにツラいものになってしまいがちです。


“片づけてその先にどうなっていたいのか??”


現状の風景を眺めながら、まずは自分に問いかけてみてくださいね。








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