こんにちは。

「本丸攻略のコツ」と聞いて何を思いましたか。

いつもグダグダ片づかかない感情の本丸を攻略したいと思った方もいるでしょうし、なかなか進まないタスクの本丸攻略をのコツを思い浮かべた方もいるかもしれませんね。

今日のテーマは「モノの片づけ」の視点で見た本丸です。

 

整理収納アドバイザー2級では、整理収納には順番があって最初にするのは整理ですと習います。「整理→収納」です。

それを知らないで我流で一生懸命「収納」にこだわっていた私は、すぐにリバウンドして散らかるばかりでした。

 

昔話はさておき…

一番最初に取り掛かる「整理」は“必要なモノ”と“必要ではないモノ”を判断して必要なモノだけを残す作業です。

でもその判断が難しくてなかなか整理が進まないアイテムがあります。

悩ましいアイテム、本丸くんです。

 

この本丸、実は人によって違います。

衣類の整理となると途端に判断のペースが落ちる方がいます。

瀬戸物が…という方もいます。

子どものモノが…、

写真やアルバムが…、

本当に人それぞれです。

 

共通して言えることがあります。

「それがすごく好き♡」

「譲り受けた人への想いが強い」

そのアイテムに強い想い入れがあるということですね。

 

私は普段から「想い入れがあるアイテムは無理に手放さなくていいです」とお伝えしています。

なぜなら、無理に手放してそのあと後悔→「前よりも捨てられなくなった」と話す方に出会ったからです(一人ではありません)。

 

ただ、整理作業の手が止まってしまったら「まずは保留ボックスへ」というのは常套手段なのですが、永遠に保留しておくことはできませんからいつかは向き合う時が来ます。

 

「本丸攻略」というのは「手放し難いアイテムと向き合うこと」と言えますね。

 

月イチの片づけコンサルティングでお伺いしている A さんの本丸は「先祖から譲り受けたもの」でした。

月に一度の“ジャッジタイム”(片づけコンサルの日)を重ねるうちに、要る要らないの判断が早くなっていた彼女の手が止まってしまったアイテムがそれでした。

先祖から譲り受けたモノ

「(判断するのが)すごく疲れる」とおっしゃいました。

自分のモノならこんなに迷わないのに…。

 

どんなふうに感じるのか伺うと、

「使ってくれなくて暗い中に閉じ込めたままにして…と(モノに)責められているように感じますね」と。

 

モノが「こんな所に閉じ込めてヒドい!!」なんて実際に訴えるハズないですからAさんがそう感じているということなんですが、それが大事なんです。

一つひとつ、モノにまつわる想いを深掘っていくことを私は大事にしています。

 

「それはどなたからいただいたモノなんですか」

「その人はAさんにとってどんな人なんですか」

そのアイテムに関するエピソードも伺っていきます。

時にはそのアイテムをくれた人が今なんと言うかを伺うこともあります。

 

要る要らないを決めるのは一番最後です。

「じゃあどうしてあげたいですか」

 

「きちんと収めて大事に扱ってあげたい」

と収納のスタイルまでイメージを持たれることもあります。

 

「今すぐに使ってあげたい」

と飾ったこともあります。

 

「全部もっていなくていい」

と一部だけ残して手放すことを決めたこともあります。

 

答えは整理収納アドバイザーではなく、そのアイテムの持ち主だけがもっています。

ですからその答えが出るようにいろいろな「問い」を投げかけて言葉にしてもらうのが私の仕事です。

 

使っていないと分かっていても「要る/要らない」を考える時間をもたなければ、そのアイテムは日常の景色になり、そこに暮らす人の生活動線を寸断してしまいます。

 

「このアイテムをどう思ってるんだろう??」

「出会いはどんなんだっけ??」

「どんな人が関係してて自分はその人をどう思ってる??」

 

このような問いに、一つひとつアイテムを手にしながら「言葉にする」とそのモノをどうするのが一番良さそうか答えが見つかりますよ。

 

今日から師走。

新しい年を前に家の中を片づけたいと考えている方も多いでしょう。

 

もしも「要る/要らない」の判断に悩んだ時は自分に問いかけて、それを言葉にしてみてくださいね。

 

 

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